ロンドン地下鉄事情② / シェア新聞
なんでもシェアしたり、レンタルしたりするのが、わりと当たり前になってきたじゃないですか。
家をはじめ、車とか自転車とか、最近では空間(オフィス使いとか)とか。
ブランドバッグとか服とかも。
韓国ドラマで、旦那をシェアする、みたいな話もあった気がする(ちょっと違うか)。
個人的にはシェアの仕組みはすごく好きで、欲しい時に必要な分だけ支払う、無駄のない感じがとてもいいと思います。
好みなんて変わるし、その時に欲しいものがあれば、その時だけ使えればいい。
ただ、このシェアの感覚は、比較的上の年代の人々は受け入れがたいらしく、「自分が所有する感覚がいいんじゃん!」っていう意見をよく聞きます。
別にどっちがいいとか悪いとかの話ではないんですけど、なんでこうも感覚が違うのかなぁと考えると、
以前は「所有物=その人のステータス」っていう無意識が、今より強かったのかなーと思います。
だからこそ、自分もかっこいい車とか、庭付きの広い家を、より所有したくなる、みたいな。
もちろん個人単位では、世代に関わらずシェアが好きな人も嫌いな人もいろいろですけどね。
と、脱線しがちな前置きは置いておいて、ロンドンの地下鉄で発見したこと。
(ちなみにイギリスでは地下鉄のことをtube(チューブ)と呼びます。metroじゃなく。)
朝、地下鉄に乗ると、ホームのベンチとか、車両の窓際に、新聞が散乱してるんですよ。
経済新聞とか、スポーツ新聞とか、いろんな種類のやつ。
(ウィキペディアから取ってきた写真。まさにこんな感じ。)
で、その新聞はどこから来るかというと、乗客が読み終わって、その辺にポイっと置いちゃったやつなんですね。
はじめ見たときは、ちゃんと捨てるなり持って行くなりすればいいのに。。って思ってたんですけど、
この新聞は次々に次の人に読まれていくんです。
みんな、ベンチや窓際の新聞を物色して&選んで、自分の降車駅まで読んで、それでまたその駅に置いていく。
一部の新聞が、たぶん何十人に読まれている。
なんだか、電子新聞と、紙新聞の中間のような不思議なシステムだけど、エコでいいなーと思いました。
新聞屋さんは商売上がったり、でしょうけどね…。
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