テートモダン美術館に行ってきた

今週の月曜は、実は祝日でしたので、以前から気になっていたテートモダン美術館に行ってきました。

思えば久々のロンドン観光。もうそろそろ1年経つし、そろそろちゃんと?観光しなければ…



さて、テートモダンはロンドン都心からテムズ川を渡ってすぐの美術館。他の美術館と同じく、有料特別展示以外はすべて無料(寄付制)で見られます。

無料展示だけ見てきましたが、それだけでもかなり見応えがあり、2時間くらいいたかな。もっとちゃんと見る人だと3時間くらいかかるかも。


感想としては、展示の仕方がとても好きで、気に入りました。
1つ1つの展示コーナーのテーマが面白い(モダンすぎず、クラシックすぎず、興味をそそるもの)のと、あとはコーナー毎の展示数が比較的少ないので、疲れずに鑑賞できる。

ヨーロッパの伝統的な美術館って、だいたい1つの部屋に宗教画が所狭しと並べてあって、空気感に圧倒されるし、1つ1つ見るのが疲れて、結局飛ばし飛ばしに見ちゃうんですよね… わたしだけかな?笑


テートモダンはそこのバランスがよくて、展示量がちょうどよく、じっくり楽しめました。

部屋毎にいろんな展示がしてあったけど、個人的によかったのは第一次世界大戦〜ナチス統治時代前後のドイツ人/ユダヤ人画家の作品コーナー。

政治に不満を持っていたドイツ人やユダヤ人画家たちは、フラストレーションを表現したいけど、あからさまに表現すると捕まったり罰金を払ったりしないといけないので、いろんな工夫をして、募る想いを密かに絵にこめていた。
ちょうどこの話についての本を読んでたので、より楽しめました。

この「自殺」という作品の画家・ジョージグロスはドイツの元兵隊で、次第にドイツの愛国精神と倫理的な腐敗に嫌気がさし、こんなドロっとしたテイストの作品がたくさんあります。
ちなみにジョージグロスはその後自由を求めてアメリカに行くのだけど、自由故からか、これまで得意としていた風刺画のような作品が生み出せなくなり、スランプに陥って死んでいったらしい。なんとも皮肉でアーティスティックな人生…。


この展示コーナーは来月終わっちゃうらしい。見れてよかった。


あと、しれっとモネやピカソの作品が混ざってるのもなんとなく良かった。特別扱いせず、他の展示と馴染んでるかんじ。
急にモネの睡蓮があったときは少しびっくりしたけど。笑


テートモダンは、また展示が変わったころにまた行きたいなぁ。

観光する人は大英博物館とかナショナルギャラリーもいいけど、ちょっとモダン寄りの作品が見たいなら、テートモダンおすすめ。



ロンドンは、まだ故郷ではない

2018年からロンドンで単身赴任している 20代後半サラリーウーマンです。 住んでみたら意外とよかったロンドンでの生活、仕事、そしてワインのこと。

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