車無しのイギリス国内旅行①/ライ


私は車を持っていないので、一人旅のときは基本的に車無しでの旅になります。


日本では一応免許は持っているのですが、ペーパードライバー代表選手なので、同じ左車線とはいえちょっと怖いしトラブルになったらめんどくさいので、とりあえずは車無しで生活する予定。

ロンドンは都会なので、日々の生活には車無くても全く困りません。ましてや単身なら絶対なくてもいい。駐車場代も節約できるし。


さて、そんなわけで国内旅行第一弾は、田舎町ライ(Rye)への日帰り旅行です。1時間ちょっとで行けて、数時間あれば見て回れるので、日帰り旅行にはぴったりですよん。


ライの位置と歴史

赤いピンのところがライですね。ブリテン島の南の端です。(関係無いけど、フランス(カレーとか)がすぐそこですね。こう見ると本当に近い。)


中世300年に渡りイギリスを支配してきたプランタジェネット家のヘンリー3世の支持のもと、13世紀にライはイギリスを代表する港へ発展。イギリスの輸出入を支える重要な港でしたが、ライは密輸入がさかんになり、密輸品を隠す隠し扉やトンネルが街のあちこちにできたそう。


順調に発展していたライですが、近隣諸国のフランスやスペインに何度も攻め入られ、1300年代後半には火の海に。その後は船の大型化でライのような小さな港は発展を止め、ライは今でも中世の趣きを色濃く残したままの街として、観光客に愛されています。


ライへの行き方

ライへはロンドンから電車で簡単に行けます。1回乗り換えが必要。

早いのだと1時間ちょっと、遅くても2時間ちょっと。安さを選ぶか速さを選ぶかですね。


私は今回はSt Pancras(セントパンクラス)駅から、早い高速鉄道で向かいました。高速鉄道チケットはSouth Eastern社のサイトから簡単に買えます。時間帯によってチケット料金が代わってきます。私が買ったときは、日曜の朝・夕往復便で40ポンドくらいでしたね。オンラインでチケットを買って、駅のチケット購入機で発券できます。




セントパンクラス駅は有名なキングスクロス駅と隣接していて、キングスクロスに負けず劣らず重工な雰囲気のある駅です。



ライまでの道のりは、とーってものどかで、

見渡す限りのライ麦畑や羊たちが見られます。私が行ったのは7月後半=夏休み真っ盛りの日曜日だったので電車がとても混んでいて、窓から写真取れなかったのが少し残念・・・。



ライの見どころ
ライは小さな町なので、ゆーっくり歩いても1時間あれば周れるくらい。

(駅に置いてあったマップ。手書きで可愛い。)


基本的には中世の街並みを楽しみながら散歩し、好みの見どころを回っていく感じになります。主な見どころはこのへん。


  • マーメイド通り
密輸業者が当時頻繁に出入りしていたというマーメイド・インというホテルがある通り。今でもホテルとして宿泊できたり、レストラン利用できたりします。幽霊が出る噂があるとかなんとか…。
  • セントマリー協会
ゆるやかな坂になっている小道を登っていくと、協会があります。日曜に行ったのでミサが行われていて、賛美歌とオルガンの音が素敵でした。この協会は有料ですが屋上まで登れ、ライの街が一望できます。協会からの景色が、一番中世を感じられるかもしれない。
  • 小さなカフェでクリームティー
街を歩いていると、小さな可愛らしいカフェがたくさんあるので、ひと休みできます。クリームティーは紅茶とスコーンのセットのこと。素朴な味でとっても美味しかった。
  • アンティークめぐり
ライは実はアンティークの街でも有名。かわいらしいインテリア・家具を置いているお店、ガチャガチャと昔のフィギュアやおもちゃを置いている店など、お店によって雰囲気が全く違うのがおもしろいです。


私はアンティークにあまり興味がないですが、数件お店を回って見ました。
この棚、可愛いなーと思ったけど、今見返すとやっぱり古いな…(とか言っちゃうのでアンティークを嗜む資格はありません。)
  • 街並みいろいろ
かわいい街並みを少し紹介。家の表札は地元の陶芸工場でつくられていて、好きな絵柄を選べるらしいです。

Smugglers'(密輸者の)コテージとは・・・笑

港町っぽいお土産やさん。貝殻の形の石鹸やシーソルトがありました。


都会に少し疲れたら、週末はライでのんびり過ごすのも素敵ですね。


ロンドンは、まだ故郷ではない

2018年からロンドンで単身赴任している 20代後半サラリーウーマンです。 住んでみたら意外とよかったロンドンでの生活、仕事、そしてワインのこと。

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